何かを書き留める何か

数学や読んだ本について書く何かです。最近は社会人として生き残りの術を学ぶ日々です。

『プログラミング文体練習』の査読を担当しました

マルチパラダイム言語としてのPython

2023年6月14日にオライリージャパンから『Exercises in Programming Style, 2nd Edition』の邦訳である 『プログラミング文体練習』が発売された。

www.oreilly.co.jp

この度、邦訳の査読者として少しお手伝いさせていただいた。 主にPythonコード回りのお手伝いである。

元ネタであるレーモン・クノーの文体練習と同じ、1つの課題を40通りのプログラミング手法で実装する本である。 実際に実装するだけでなく、その手法の解説や歴史なども書かれている。 実装しなくても、解説や歴史、参考文献を読むだけでも楽しい本である。

最近はあまり聞かなくなったが、Pythonはマルチパラダイム言語でもある。 手続き型言語でもあり、オブジェクト指向言語でもあり、関数型言語のようにも書ける。 1つの課題を40通りのプログラミング手法で実装する、というテーマに適した言語の1つではないだろうか。 とはいえ、Pythonに詳しくなくても読めるはずである。 ぜひとも手に取って実装の妙を楽しんで欲しい。