何かを書き留める何か

数学や読んだ本について書く何かです。最近は社会人として生き残りの術を学ぶ日々です。

『入門 モダンLinux』をざっと読んだ

オウサマペンギンとコウテイペンギンの見分け方とは

先日、オライリー・ジャパンさんから『入門 モダンLinux』を頂いた。

www.oreilly.co.jp

翻訳者の1人である大岩さんとは、過去に『アルゴリズムクイックリファレンス』で関わったことがある、ぐらいの弱いつながり程度で知り合い顔するのもどうかと思うが、確かに知っている方である。 つまり、信頼できる翻訳者なので中身も信頼できる、という意味である。 実際、『アルゴリズムクイックリファレンス』では査読における的確な指摘に驚いた覚えがある。 『入門 モダンLinux』においても訳者注としてそのすごさを垣間見ることができるであろう。

さて、『入門 モダンLinux』は

前半でLinuxを使いこなす上で必要な基本知識を、後半で最新情報をまとめています。

とある通り、Webプログラマからすると雰囲気で使っているLinuxについてコンパクトに知識を得られる本である。 当初はもっとカーネル寄りというか、Linuxの細かい話についてまとめた本だと思っていたが、主にLinuxをユーザとして使う人に必要な知識がまとまっている本であった。 個人的には、第7章「ネットワーク」にある事柄を体系的に学ばずにここまで来てしまった(これは不幸な奇跡である)ので、きちんと整理して知ることができたのはうれしかった。 紹介されている参考文献は当然英語である者が多く、日本語で書かれた本で次に読むべき本のガイドがあればもっとうれしかったが、それは自分で探すべきなのだろう。

一応Linux上で仕事はしているがその土台についてはそれほど詳しくない、という人に是非とも『入門 モダンLinux』勧めたい。 仮に知っていることだらけだとしたら、それはきちんとLinuxを知っていることを意味するし、僕のように今更ながらざっとでも知ることができるならばそれは良いことだと思う。

ちなみに、オウサマペンギンとコウテイペンギンは一見似ているが、生息地域が異なるので見間違えることはない、覚えておこう。 なお、ケープペンギン属やマカロニペンギン属を見分けるほうがはるかに難しい(それでも、生息地域が異なるので見分けがつくらしい)。