何かを書き留める何か

数学や読んだ本について書く何かです。最近は社会人として生き残りの術を学ぶ日々です。

『Pythonによるあたらしいデータ分析の教科書』の査読に参加しました。

一体僕は何回NumPyやpandasの解説を読んだのだろうか...

2018年9月19日に翔泳社から『Pythonによるあたらしいデータ分析の教科書』が発売される。

www.shoeisha.co.jp

この度、査読者の1人として参加させていただいた。 話があったのは2018年7月頃であった。

一般社団法人Pythonエンジニア育成推進協会が実施する(予定の)「Python 3 エンジニア認定データ分析試験」にふさわしいテキストを既存のものから策定しようとしたが、 結局自分たちでふさわしいテキストを書くことになった、という話を伺った。 つまり、この1冊だけでデータ分析に必要となる知識を学ぶことができるのである。 1冊だけ、と書いたがA5サイズの割にはずっしりとしている。

この本の面白いところは数学(線型代数微積分学、確率統計)に触れていることである。 高校数学+α程度で高度な内容を扱っているわけではないが、数学から逃げずに真正面から取り組もうというのはいいことである。

Pythonによるあたらしいデータ分析の教科書』の査読に参加する前に、オライリージャパンの『Pythonデータサイエンスハンドブック』や『Pythonによるデータ分析入門 第2版』の査読を行っていて、 ちょっとNumPyやpandasに関する文章を読むことに飽きていたところに査読依頼を引き受けてしまったのでちょっとモチベーションを保つのが大変であったが、そこは数学の章を読むことで補っていた。 この本をとっかかりに、より骨太な専門書になる『Pythonデータサイエンスハンドブック』や『Pythonによるデータ分析入門 第2版』に挑戦してみてほしい。