何かを書き留める何か

数学や読んだ本について書く何かです。最近は社会人として生き残りの術を学ぶ日々です。

PyCon JP 2022に参加しました

久しぶりのお客さんとしてのPyCon JP

去る2022年10月14日と15日にPyCon JP 2022のカンファレンスが行われた。 2014, 2015, 2016, 2017, 2018, 2019, 2020, 2021に続いて9回連続9回目の参加である。 今回は登壇もスポンサーブース担当もない、純粋にお客さんとしてのPyCon JPだった。 2016年、2017年はLT、2018年からは登壇やブース担当をやったので、7年ぶりのお客さんであった。

会場について

今年の会場は東京都江東区有明にあるTOC有明であった。 埼玉県某所からはそれなりにアクセスが良い場所で、つい先月参加したMaker Faire Tokyo 2022で国際展示場に行ったばかりである。 会場のフロアマップが公開された際、部屋の仕切りが存在しないことに気付いた。 オープニングや基調講演、クロージングは大きい部屋を確保するために開けて、通常のトークは部屋を仕切るんだな、と思っていたらずっと広い部屋のままであった。 感染対策で通気性を確保するためという話であったが、事前に聞いていなかった(説明を聞いていなかった?)ので最初は面食らった。 いつもは同時通訳で使うレシーバーもずっと使い続けるということもその場で知った。 おかげで毎年これどうやって耳につけるんだっけ?と困っていたレシーバーもスムーズに装着できるようになった。

久しぶりにお会いする方、過去のLTのことを覚えてくれていた方などうれしいイベントも数多くあった。 感染対策で中々に難しい状況でもオンサイトで開催してくれたPyCon JPのおかげである。

発表について

基調講演や興味がある発表を中心に聞いた。 あるテーマを深掘りした内容や趣味をPythonを活用して楽しむ、といった内容は聞いていて面白い。 2020、2021はオンラインで画面越しに熱演を見る、という形式でそれも面白かったのだが、やはり生で見たほうが面白い。 一方で、理論的な内容なら深さが足りない、実際に現場(仕事や研究)で使っていないのでは?と疑問を感じる発表も残念ながらあった。 個人的な意見だが、ずっと演台の前に立ち続けて原稿(カンペ?)を読み続けるのはやめたほうがいいと思う。 深さがなくても、業務にも使っていなくても、楽しそうに発表すれば発表自体はいいものになるはずだ。

スポンサーブースについて

発表会場に仕切りなしで隣接して配置されていた。 これも感染対策である。 今年はいわゆる人材系の会社によるスポンサーが目立った。 また、ブースを出していたのはゴールドスポンサーであったが、シルバースポンサーの存在感が全くなかった。 ブースを出さないと存在を認知されない、というのは今年に限った話ではないが、もう少し露出する機会を増やしてもいいかもしれない。 せめてチラシ1枚配布できるコーナーがあれば、とも思った。

現在所属している会社のブースも出ていた。 過去のPyCon JPでは(今いる会社とは違うが)自社ブースの主担当でそれなりに頑張っていた(デザイナーさんに頑張ってもらった)が、今年は外から頑張りを眺めていた。 自社製品の宣伝をするので、やはり製品担当者自ら説明するのがよいと思うし、実際に担当者がずっとブースに張って頑張っていた。 具体的な訪問人数はわからないが、目玉となるノベルティもさばけたらしいので中々に盛況だったのではと推測している。

今年はオライリー・ジャパンさんのブースも1日目だけ登場した。 先行発売として印刷所から運ばれてきたばかりの『マイクロフロントエンド』も並んだ。 『マイクロフロントエンド』は査読をお手伝いした本であり、関わった本が目の前で手に取ってもらったり、実際に購入してもらう場面を遭遇するのはとてもうれしい。 来年は自分が監訳した本が並び、同じようにその場で購入してもらうのを目撃したい。 そして買ったそばからその本を奪って勝手にサインを入れたい。 ところで、オライリーブースの支払い方法は電子決済のみで先進的であった。 思えば、2016年のオライリーブースでもクレジットカード払いは可能であったが、カードを物理的に転写するという懐かしい(僕はその時初めて見た)仕組みだったのを思い出す。

潜在的ネタ切れは続く

業務で経験したPythonの知識を発表したいものの、まとまった形になってはいない。 現在、色々書籍周りの作業が続いているので、その経験をまとめて発表出来たら面白いかもしれない。 また、やはり数学ネタも何とか入れていきたい。 やはり平方剰余の相互法則あたりか...。