何かを書き留める何か

数学や読んだ本について書く何かです。最近は社会人として生き残りの術を学ぶ日々です。

『機械学習による実用アプリケーション構築』の技術査読を担当しました

本番運用まで見据えた機械学習

2021年4月23日にオライリージャパンから『Building Machine Learning Powered Applications』の邦訳である 『機械学習による実用アプリケーション構築](https://www.oreilly.co.jp/books/9784873119502/)』が発売される。

www.oreilly.co.jp

この度、邦訳の査読者として少しお手伝いさせていただいた。

従来の機械学習本と言えば、数学的な理論を説明する本、ライブラリの解説本、ハンズオン形式など「機械学習とは何か」や「やりたいことをいかに機械学習で実現するか」が主要なテーマであった。 これらのテーマも重要なテーマであるが、実際に実装したシステムを設計、デプロイ、運用するためにはまだ足りない要素がある。 『機械学習による実用アプリケーション構築』は機械学習が関わるシステム運用に必要な要素を埋める、画期的な本である。 目次を読むと何を言わんとしているのかわかっていただけるのではないかと思う。 また、翻訳者の菊池さんが書かれたまえがきは、原著タイトルである「Building Machine Learning Powered Applications」から着想を得た、本書がどういう本なのかを的確に説明しているものである。

機械学習に関わるプロジェクトに参画している方、マネージメントする立場の人たちにおススメである。 ちょうど5月の連休前の発売であり、外に出るのも難しい時節であるので連休中の読書にいかがだろうか。