何かを書き留める何か

数学や読んだ本について書く何かです。最近は社会人として生き残りの術を学ぶ日々です。

『データサイエンス設計マニュアル』の査読を担当しました

統計学と計算機科学の枠を越えたデータサイエンス

2020年1月28日にオライリージャパンから『The Data Science Design Manual』の邦訳 『データサイエンス設計マニュアル』が発売される。

www.oreilly.co.jp

この度、邦訳の査読者として参加させていただいた。 オライリーの方から話があったのは2019年11月であった。 原著はSpringerである。シュプリンガージャパンが邦訳書から撤退してからだと相当珍しい気がする。

筆者は『アルゴリズム設計マニュアル』などの著作がある計算機科学者である。 この手のデータサイエンス本は具体的なツール(Pythonなど)が目に見てわかりやすい応用が中心に書かれているが、 この本は理論よりではあるが理論と実践がバランスよく書かれている非常に面白い本である。

O'Reilly Mediaの最近の本は表紙がカラーとなり、オライリージャパンもその流れに乗っている(これはたぶんその流れの2冊目)。 データサイエンスで登場する概念を言葉で理論を説明しているので入門書としては硬派であるが、ぜひ読んでいただきたい。