何かを書き留める何か

数学や読んだ本について書く何かです。最近は社会人として生き残りの術を学ぶ日々です。

『システム運用アンチパターン』を読んだ

DevOpsを行うために必要なもの

オライリージャパンさんから『システム運用アンチパターン』をいただいた。 ありがとうございます。

www.oreilly.co.jp

「上層部がDevOpsに理解のない組織で働き、組織構造を変える権限を持っていない開発者であっても、チームにDevOpsを導入するための現実的な方法を紹介します。」という紹介にある通り、 開発環境を変えるべく開発者ができることを色々と学べる本である。 タイトルのアンチパターンの通り、各章の見出しはアンチパターンで構成されているが、アンチパターンをベースに悲惨な開発状況をシニカルに描く、という本ではなくあくまでアンチパターンはよくない状況の例示に留めて具体的に何をすればいいのか、という話題が中心である。

個人的にグサッと来たのは組織文化について書かれた11章である。

命じられた文化 というアンチパターンは、組織の文化が、メインロビーに飾られているくどい声明やプレートに記されているものの、実際には具体的な形では存在していない場合に発生します。文化は、育て、発展させ、言葉だけではなく行動で示されなければなりません。

思い当たる節があるというかありすぎるというか。 毎週の朝礼で社訓を絶叫する会社もあれば、入社後に突然それらが策定されたが何も理解できないまま時間が過ぎる、というのもあった。

各章必要なところだけを読み、業務に必要な要素をどんどん取り入れていくことが必要なのだろう。