大宮は近かったので
去る2017年12月16日に埼玉県さいたま市大宮区にてPython Boot Camp in 埼玉が行われた。
今回、TAとして参加した。 現在の居住と大宮がそれなりに近かったから、という不純な動機である。 以前からPython Boot Campの活動はブログやTwitterで知っていたが、参加するチャンスがなかった。 埼玉県で行いたいという現地スタッフの熱意のおかげで参加することができたのである。
参加するにあたって、事前にテキストを読み、いくつか誤植を指摘した。
事前の準備もよく、当日はTA業を張り切って行うはずであった。 悲劇は家を出て数十メートル歩いた時点で発生した。
ぎっくり腰である。
鞄に重量のあるノートPCを入れて右肩にかけたら右腰に違和感を感じた。 この時点で勇気をもって引き返すべきであったかもしれない。 不純な動機の罰が当たったのかもしれない。
電車に乗ってランチミーティングが始まるころから痛みが強くなり、会場に向かう途中で歩行すらきつい状態になった。 会場設営すらできず、スタッフやTAの方に気を使わせしまう事態となってしまった。 腰が痛いなりにもTA業をやろうとオンライン対応(SlackやTwitter)に専念しようと思ったものの、会場のwifiが弱く、オンライン経由の質問は皆無であった。 何とか会場下手側(講師からみて右手側)の質問対応をこなすのが精一杯であった。 埼玉の土地の利ですごいTAがたくさんいらっしゃったのが救いであった。 懇親会は激痛で参加できず、脂汗をかきながらタクシープールへ向かった。 大宮駅前にあった15メートル程度の横断歩道を渡る前に5分立ち止まり、何とか渡るもその後10分ほどポールのそばから動くことができなかった。
その後、受診と安静を経て難なく歩行ができる段階まで回復したが、まだ通勤時の荷物は重量を減らすために最低限のものしか携帯しない。 腰を手で押さえて少しでも痛みをそらすために姿勢をよくしていたが、その様子が「受講生を見守るTA」のように見えて申し訳ない気持ちになった。
閑話休題(長い)。実際にTA業をやって何を感じたか。
ランチミーティングで「ディレクトリ」は知っているけれども「カレントディレクトリ」という概念がわかっていない初心者が多い、という話を聞いていた。
なるほど、と思いつつまさか、とも思っていたが、間違っていたのは自分であった。
自分がプログラミングを始めたのは学部生のとき(遅い!!!)であるが、最初はプログラミングを行わず、コンピュータリテラシーと呼ばれる講義を受けていた。
LinuxではなくSolaris、つまりUNIXで ls
や cd
などの基礎を学んでいた。ひたすらコマンドライン上の操作を行うので嫌でも慣れる。
受講生のバックラウンドにもよるが、プログラミングを学ぶ前に「コンピュータリテラシー」を学ぶ機会があればもっとスムーズにプログラミングが勉強できるだろう、と感じた。
何のためにプログラミングを学ぶのかは人それぞれであるが、法律や公序良俗に反しない目的ならば周りにいるできる人たち、Slackのチャンネルに助けてくれる人たちが必ずいるので 「求めよ、さらば与えられん」の精神でいけばよい方向へ向かうことができるのではないだろうか。