pipとはPythonのパッケージ管理ツールである。
Python 3.4以降ではデフォルトでついてくる。
私がPythonに触り始めた学部生のころはまだeasy_install
が現役であったが、今ではpip install -r requirements.txt
で必要なサードパーティモジュールを仮想環境に導入する時代である。
ずっとpip、ピップと言い続けてきたが、pipの名称そのものについて気にする場面はなかった。
今回、Python関係のとある本を読んでいたら
pip short for Pip Install Python
という紹介がされていた。 再帰的頭字語だったのか。 Wikipediaには「Pip Install Python」に加えて「Pip Install Package」の略でもあるらしい。pip (package manager) - Wikipedia
@aodagさんに教えていただいたことによると、古いバージョンのドキュメントには「pip installs packages」と確かに記載されている。
バージョン1.3以降はそのような記述は見受けられない。
リリースノートを眺めても再帰的頭字語による説明が削除されたのかがわからない。
Release Notes — pip 9.0.1 documentation
Githubのコミットログを調べてみた。確かに「pip installs packages」という記述が削除されているものの、何故削除されたのかまではわからない。
結論は、以前は「Pip Install Package」という再帰的頭字語であったが、現在は何かの略語ではない、ということになる。