何かを書き留める何か

数学や読んだ本について書く何かです。最近は社会人として生き残りの術を学ぶ日々です。

『問題解決のPythonプログラミング』の査読を担当しました

これがMITの学生が学んでいるプログラミング!

2018年9月22日にオライリージャパンから『Programming for the Puzzled』の邦訳『問題解決のPythonプログラミング』が発売される。 この度、邦訳の査読者として参加させていただいた。 オライリーの方から話があったのは2018年7月下旬であった。

www.oreilly.co.jp

この手のエントリは、発売日後に出すことにしているが、今年のPyCon JPで先行発売されるので知名度を上げるために*1早めに出した。

原著の筆者はMITの教授で実際にMITにおけるプログラミングの講義において使われた題材を元に構成されている。 MITのプログラミングの講義、といえばSICPが有名であるが、『Programming for the Puzzled』もまた実際の講義の経験に裏打ちされた密度の高いパズルがたくさん掲載されている。 個人的には、最初の帽子のパズルはなんだこれ?と思ったが情報圧縮アルゴリズムに絡めた問題であることがわかるとちょっと感動してしまった。

この本の難点は、掲載されているPythonコードが全体的にPythonicではない、PEP 8に従っていないこと、Python 3対応を謳っているがPython 2ベースであること、であろう。 自分で読みつつ、Python 3対応を行ったり、Pythonicなコードに置き換えて読んだりするとPythonの力が向上するだろう。 黒川さんのあとがきの通り、研究室や会社の研修で使うとよさそうな本である。

*1:果たしてどの程度の効果があるのか。

『Pythonによるあたらしいデータ分析の教科書』の査読に参加しました。

一体僕は何回NumPyやpandasの解説を読んだのだろうか...

2018年9月19日に翔泳社から『Pythonによるあたらしいデータ分析の教科書』が発売される。

www.shoeisha.co.jp

この度、査読者の1人として参加させていただいた。 話があったのは2018年7月頃であった。

一般社団法人Pythonエンジニア育成推進協会が実施する(予定の)「Python 3 エンジニア認定データ分析試験」にふさわしいテキストを既存のものから策定しようとしたが、 結局自分たちでふさわしいテキストを書くことになった、という話を伺った。 つまり、この1冊だけでデータ分析に必要となる知識を学ぶことができるのである。 1冊だけ、と書いたがA5サイズの割にはずっしりとしている。

この本の面白いところは数学(線型代数微積分学、確率統計)に触れていることである。 高校数学+α程度で高度な内容を扱っているわけではないが、数学から逃げずに真正面から取り組もうというのはいいことである。

Pythonによるあたらしいデータ分析の教科書』の査読に参加する前に、オライリージャパンの『Pythonデータサイエンスハンドブック』や『Pythonによるデータ分析入門 第2版』の査読を行っていて、 ちょっとNumPyやpandasに関する文章を読むことに飽きていたところに査読依頼を引き受けてしまったのでちょっとモチベーションを保つのが大変であったが、そこは数学の章を読むことで補っていた。 この本をとっかかりに、より骨太な専門書になる『Pythonデータサイエンスハンドブック』や『Pythonによるデータ分析入門 第2版』に挑戦してみてほしい。

PyCon JP 2018の登壇者座談会に参加しました

インターネッツの世界に広がるデカい顔

翔泳社CodeZineに「「PyCon JP 2018 ひろがるPython」登壇者座談会 ~わたしのPythonのひろげかた~」という記事が掲載された。

codezine.jp

この座談会に招待されたので、参加した。

1ページ目に集合写真と写真が掲載された。 写真のインパクトが強すぎて本文まで目が回らないかもしれないが、面白い内容なのでぜひログインして最後までご覧いただきたい。 そして、痩せたい。