何かを書き留める何か

数学や読んだ本について書く何かです。最近は社会人として生き残りの術を学ぶ日々です。

『ウエスト・サイド・ストーリー』を見て

2997日ぶりの映画

さる2022年2月11日、ミュージカル映画『ウエスト・サイド・ストーリー』を映画館で見た。 最後に映画館に行ったのが2013年11月28日だったので、2997日、約8年ぶりの映画館であった。

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1961年の『ウエスト・サイド物語』はDVDで見たことがあった。 また、吹奏楽部でウエスト・サイド・ストーリーのメドレーを吹いたことがあった。 つまり、物語も楽曲もほぼ知った上での『ウエスト・サイド・ストーリー』であった。 物語の大筋は『ウエスト・サイド物語』、そして舞台と同じであるが、『ウエスト・サイド物語』と比べると楽曲の順序が変更されている部分が少なくとも2つあった。 1つは「Cool」、もう1つは「Somewhere」である。 「Cool」は、舞台では決闘に向かう前にクールに行け、という意味であり、『ウエスト・サイド物語』は決闘の後に落ち着け、という意味で歌うが、『ウエスト・サイド・ストーリー』では決闘を計画するリフたちを説得するためにトニーが歌う。 「Somewhere」も『ウエスト・サイド物語』はトニーとマリアであるが、『ウエスト・サイド・ストーリー』ではトニーを世話する役であるヴァレンティナが歌う。 それ以外も、物語における位置づけは同じであるが、歌うメンバーが微妙に違う曲(「クラプキ巡査どの」)もある。

ミュージカル特有の不自然さもあるが、『ロミオとジュリエット』を下敷きに1950年代のニューヨークの雰囲気をうまく描けていると思う。 この日を含めて3回鑑賞したが(字幕2回、吹替1回)、「Tonight」の五重奏を聞くたびに破滅へ向かう人々への思いで胸がいっぱいになる。