フォーマット済み文字列は単なる糖衣構文、そう思っていた時期が僕にもありました。
項目4は2版で新規に追加された項目で、文字列のフォーマットに関する指針について説明している。 Pythonで文字列フォーマットを行う方法として
があり、筆者は3.6で追加されたフォーマット済み文字列を推奨している。
もちろん、新しいからフォーマット済み文字列を使おうなどという安直な理由ではなく、それぞれ理由を述べているので議論できる。
printf 形式(C言語形式)は公式ドキュメントでも使わないほうがよいという旨の説明があるが、str.format()
ではなくフォーマット済み文字列を使おうと踏み込んだのが筆者の主張である。
Python 3.6が登場した当時は、str.format()
があるし、フォーマット済み文字列は便利だけとそんなに使わないだろうな、と思っていた。
つまり、最初は糖衣構文として捉えていた。
ところが、今ではフォーマット済み文字列しか使わないようになってしまった。
あまり手の込んだ書式化をやってこなかったので、筆者が論証しているようなケースにはまったことがそれほどないのであるが、それもフォーマット済み文字列の簡明さに助けられた結果なのかもしれない。