3.8時代の『Effective Python』
『Effective Python』は2015年3月に発売された。
2015年頃は日本でもPythonが普及し始めた(ように見えた)が、 中級者以上向けのPython本としては『Expert Python Programming』(邦訳は『エキスパートPythonプログラミング』)しかなかった時代であった。 『Effective Python』はPython 3.4をベースに2.7向けの説明も含むものであった。 2019年の3.7が主流になった現在でも通用する内容であるが、古くなってしまった箇所もあった。
2019年11月に紙媒体の『Effective Python 2nd ed.』が発売されることが筆者のBrettさんによってアナウンスされた。
Effective Python: Second Edition is now available for preorder!
— Brett Slatkin (@haxor) October 22, 2019
Highlights from the new Book:
• Python 3 only, up to/including version 3.8
• 30+ additional items with new best practices
• Substantially revised and updated
Ships mid-November 2019: https://t.co/VL4orUb8oy
Python 3のみ対応で最新版である3.8もカバー、30個以上の新しい項目にアップデートと初版の1.5倍のボリュームになった。 11月まで楽しみに待っていよう...と思っていたが、O'Reilly MediaのSafari(現在はO'Reilly Learningという名前かも)から電子版が読めることが分かった(!)ので、少しずつ読み進めてみよう。 なお、初版と同様に翻訳が出るのか、という期待もあるがどのような計画が進められているのか私は知らない。
1章:Pythonic Thinking(Python流思考)
1章の前文は初版と同様で、「C++っぽいPython」や「JavaっぽいPython」ではない「Pythonらしい(Pythonic)Python」を書こうぜ、という内容である。
項目1:使っているPythonのバージョンを知ろう。
Python 3を使おう、というのは初版と同じであるが、初版時代はまだまだ2.7が現役であった。 過去の自分は以下のように感想を述べている。
『Python プロフェッショナルプログラミング』もPython2.7だったし『Python言語によるプログラミング・イントロダクション』もPython2.7だしまだまだPython2.7は使われるのだろう。
『Effective Python』Item 1: 利用しているPythonのバージョンを知る - 何かを書き留める何か
中々感慨深いものがある。
また、直近の業務経験を踏まえると、Dockerのコンテナ単位で環境を固めて運用することが多いので人によってPythonの環境が異なる、という事も少なくなったような気がする。 いい時代である。