前回までのあらすじ
和文要旨をWordで書くことを強いられてしまったXaroさんには書式をパッケージファイルに書き直す気力など存在しなかった。姑息な手段としてLaTeXで書いてPDFを作成しそれをWordに貼り付けることを思いつく。しかしその方法を検索したがPDFビューワーからテキストコピーやスクリーンショットを貼り付けるという前代未聞の方法しか紹介されていなかった…
某大学に限らず(修士|博士)論文を提出する際には和文要旨なるものが必要である。だがそのフォーマットはWordかPDFのみでLaTeXのスタイルファイルなどは用意されていない。またフォーマットは大学ごとに違う可能性が高いので先人が作成したスタイルファイルが見つかる可能性は低い。そして私にはそれを作成する能力も時間も無かった。そこで以下の方法を考えた。
GhostScriptを使う
まず思いついたのはLaTeXで和文要旨に掲載する文章をPDFにし、それをGhostScriptで画像に変換、そしてそれをWordに貼るという方法であった。やり方としてはまず
$ pdfcrop --crop in.pdf out.pdf
で余白を切り詰め、
@C:\texlive\2013\tlpkg\tlgs\bin\gswin32c.exe -dSAFER -dBATCH -dNOPAUSE -sDEVICE=jpeg -r300 -sOutputFile=%1%%03dTo.jpg %1
なるバッチファイルを書いて
pdf2jpg.bat out.pdf
とすればJPG画像が得られる、が汚い。
LaTeX2rtfを使う
次に見つけたのがLaTeXファイルをリッチテキストファイルに変換する方法である。rtf2latex2e:からダウンロードすればよい。この方法はWordで編集が出来るので微調整ができるのがよい。今回はこれを採用した。
最後に
これは作業メモみたいなものでベストでもなんでもない。よりよい方法があれば教えて欲しい。