私の先輩がくれた初めてのTeXそれは第四版美文章の付録CDで私は十八歳でした。その見栄えは美しくこんな素晴らしいTeXをもらえる私はきっと特別な存在なのだと感じました。今では私が先輩、後輩にあげるのはもちろん第六版美文章。なぜなら彼もまた特別な存在だからです
— Xaro Spam Cydeykn (@CardinalXaro) November 11, 2013
このツイートはネタと見せかけて大体実話である。「(La)TeXを使うことをを強いられているのでは」と言うならばお前はどうなんだ、とは言われていないけどどこでTeXと出会ったのかを書いておくのは自分のために(!)良いだろうと思い込んで書いてみる。
2008年に電通大に入学した際、大学生協パソコンを購入した。そのときに講習会というものが付随していた。その講習会とはおまけにあったUSBブートで動くKNOPPIX+Mathの使い方の講習であった。ツンツンした女の先輩が偉そうに使い方を説明していたが、その中にLaTeXの解説もあった。確か定積分の数式を書いた覚えがある。講習会自体は時間の無駄だなと思ったがLaTeXだけは僕の心に強く残った。簡単な命令($\int^{\infty}_{-\intty}e^{-x^{2}} = \sqrt{\pi}$とすれば
みたいな複雑な数式が簡単に書ける!これはすごいぞ、と。USBブートのKNOPPIX+Mathは扱いが面倒であったのでWindowsでLaTeXが動けば良いなと思っていた矢先に出会ったのが奥村先生の美文章作成入門であった。当時は第4版だった。Amazonで検索したら絶版となっていてこんな評判がいい本なのに何故絶版になるんだ!と憤慨していたら絶版になっていたのは第3版で安堵したのを覚えている。学部1年前期の基礎物理実験のレポートはすべてLaTeXで書いた(グラフはgnuplotを知らなかったので手書きだった)。皆なぜか手書きでレポートを書いている中(多分)一人だけLaTeXで書いていた。その後しばらくは手書きに戻ったのだが、佐武先生の線型代数学を読み始めたときに補足集を書くためにLaTeXをまた使い始めた。その後のレポートや卒論、修士のゼミの記録等、等、等はLaTeXで書いている。いつの間にかTeXも付属CDからTeXLiveになっていた。少なくとも、今まで僕はLaTeXを強いられて使ったことは無い。使ってなかった時期もタイプが遅くて時間が掛かりすぎるから使っていなかっただけであった。
要は僕は数式交じりの文章を書きたいという思い(らしきもの)があってLaTeXにたどり着いた。一方他の人達は上(コンピュータリテラシーのレポートなど)から使うように強いられてLaTeXと出会ってしまったから「(La)TeXを使うことをを強いられているのでは」という空気を生み出しているのだろうか。最も、僕はLaTeXエンドユーザーであるため、LaTeXに使われているだけかもしれない。