何かを書き留める何か

数学や読んだ本について書く何かです。最近は社会人として生き残りの術を学ぶ日々です。

Pycon JP 2016 2日目に参加しました。

去る2016年9月22日に早大理工にてPyCon JP 2016の2日目が行われた。 PyCon JPには2014, 2015に続いて3回連続3回参加しているが2日目に参加したのは初めてである。 参加した講演の感想をまとめておきたい。

Keynote Andrey Vlasovskikh

前日の反省を生かして通訳機を入手…と思ったがスタッフ側が配置を改善していただいたお陰で入手しやすくなっていた。 内容はPython言語メインの話でPython 3の話、Type Hintsの話が印象に残った。 というよりPython 2のサヨナラパーティが公式で企画されていることにびっくりした。 僕はPython 3から入った人間なので何故今更Python 2なんて使っているのだとつい思ってしまうクチであるのだが、着実にPython 3への移行は進んでいた。 うまくGood Bye Python 2はできそうである。PyCon JP 2014の基調講演と比べると面白そうである。

f2pyとmatplotlibを用いたブラウン粒子動力学のリアルタイム可視化 Hidemitsu Hayashi

理物の博士号をもつ方の講演。 タイトルの時点でブラウン運動の計算ではなく可視化がメインであると気付くべきであったが、個人的にはブラウン運動運動方程式微分方程式)をどのように計算するかが気になった。 計算部分はFortrunで書かれたものをf2pyでPythonに投げていた。 Fortrunの資産があるならば当然であろう。 Matplotlibのドキュメントの使いにくさを述べていたが僕もきちんとMatplotolibを使いこなせていないので真偽は判別できない。

Deep Learning with Python & TensorFlow Ian Lewis

これまた英語の講演でリスニング能力0の僕には辛い内容であった。 スライドを見てグラフィカルにできるんだなーという思い出しか残っていない。

Plone5のOSSにおける進化と適応 〜 PyCon (US) 2016 Keynoteの日本語での再演 Zenichiro Yasuda, Manabu TERADA

Plone5の発展に関する話の日本語による再演。そういうのもあるのかと思った。 前日に聞いた早大理工の鷲崎先生の話に出てきたパターンの話が進化と適応の手法として登場したので面白かった。

メタプログラミングPython tell-k

メタプログラミングの話。メタクラスは『Effective Python』で少し知っていたが、メタプログラミング一般の話で面白かった。 typeobjectの関係はどちらが親で子供か、卵か鶏か、考えるほど訳が分からなくなるのでどうしたらよいか。

Building a data preparation pipeline with Pandas and AWS Lambda Fabian Dubois

これまた英語の講演でリスニング能力0の僕には辛い内容であった。 そもそもデータ処理のパイプラインのありがたみをわかっていない時点で聞く準備ができていない。 Pandasであやしいデータの処理をLambdaで毎回実行する、という理解で終わっている。

Lightning Talks

疲れてあまり内容を覚えていないが、自走ルーターと熊本でのPyCon実施の話は面白かった。 2日連続で話している人もいたが、他にも発表したい人がいたはずなので遠慮してほしかったという気持ちが正直ある。 オープンスペースを活用するなど代替手段があればよかったと思う。

会場について

今回は早大理工で行われた。大学受験で2回(理工と教育の入試)で来た以来で電通大よりもビルに囲まれている…という印象があった。 前回のプラザ平成と比べてメイン会場のホール感は無くなったが、その分各会場のキャパが増えて入りきれないということはなかった。 最も、大体広い201か202で聞いていたのであるが。 2日目のクロージングで喫煙に関する残念な報告があったが、喫煙所は用意されていたのだろうか。 僕は非喫煙者なのでアナウンスされていても頭に残らない可能性もあるが、用意できるならばぜひ用意したほうが良いと思う。

次回の会場はまだ未定であると思うが、僕が過去に行った大学だと東大数理や東大生研もよさそうである。伝手があるのかはよくしらない。 電通大だと、B棟メイン?色々散らばりそうである。

最後に

2014年は現実逃避していたが、今年は最後まで講演を聞くことができた。

業務でもPythonを使うようになった。 毎年、毎月、毎週過去の自分を上回るようにしていきたい。 さすがに毎日だと浮き沈みあるからね。

1日目、2日目通してお世話になっている人とも会話ができてよかった。 いくつか面白い話もあったのでそのうち具現化されればよいと思う。

『荘子 雑篇』を読んで

荘子 外篇』に続いて『雑篇』も読んだ。

www.kinokuniya.co.jp

外篇と比べて益々内篇と離れていくので一抹の寂しさを感じた。 また、訳者である興膳氏の専門の影響か職人とか盗賊のセリフがべらんめい調に訳されていて読みずらい(これは内篇でも見られるが)。 とはいえ、思想書として読みずらいのであり、文学、物語として読めばむしろ盗賊がきれいな口調で話さないのでむしろ臨場感が出る。 興膳氏の主張通り、雑篇は文学作品として読むのが楽であろう。

積読3年の末、荘子を読み終えた。 次は『老子』を読もうか、と考えている。 『淮南子』は手ごろな完訳が無いので手が出しずらい。

Pycon JP 2016 1日目のLTに登壇しました。

xaro.hatenablog.jp 去る2016年9月21日に早大理工にてPyCon JP 2016の1日目が行われた。 2014, 2015に続いて3回連続3回目の参加である。 何を思ったか、今回はLTに登壇するという暴挙に出た。

プレゼン

31分あたりから。恥ずかしすぎるので見れません。現実を直視できない。 youtu.be

スライド

このスライドは当日使用したものではなく、Beamerで作成した復刻版である。

speakerdeck.com

反省と反響

きちんとマイクを使ってほしいというツイートがあった。申し訳ない。 何故マイクをあまり使わなかったのか、それはマイクなしでも声が出るからではなく声を張り上げないとうまく話せないからである。 最も、声を張り上げても滑舌が悪いので聞き取りずらいのであるが。 緊張して早口にもなっていた。 「壇上に立つ」という行為は吹奏楽部・吹奏楽団の経験から何度もあるのだが、「壇上で話す」という行為はまだ場数が足りない。 また、演台の前でじっとできない性分で、カメラで撮影しているということを踏まえもう少し大人しくするべきであった。

以前、卒論発表あたりで恩師は「君の発表は迫力がある」とおっしゃっていた。 今回も迫力はある発表はできたと思っているが、迫力だけでは仕事にならない。 LTならば迫力だけでも面白いかもしれないが、トークではそれだけでは駄目である。中身がある発表を目指していきたい。

発表後のパーティで『Python Mini Hack-a-thon』や『Effective Python読書会』で出会った方々から感想を頂くことができてうれしかった。 また、数名わざわざ来てくれた方もいらっしゃった。びっくりである。

僕の発表にどのような感想をいだくのも自由であるが、前向きな気持ちになっていただければ幸いである。