何かを書き留める何か

数学や読んだ本について書く何かです。最近は社会人として生き残りの術を学ぶ日々です。

『Real World HTTP』with Python

requestsを使ったら負けかなと思っている 『Real World HTTP』を読み始めたが、自分でも実際に書いてみるのもよいと思うのでPythonで書いてみた。 PythonのHTTPクライアントというと標準モジュールurllib.requestではなくrequestsが主流であるが、requestsを…

「エンジニアは業務外に勉強するべきか論」とシグナリング

われわれはかしこいので ソフトウエアエンジニアは業務時間外にも勉強すべきか、という議論は度々話題に上がる。 先日も株式会社アクシアの米村社長の書いたエントリが話題になった。 axia.co.jp 以前、大学院生の時に学部生のゲーム理論セミナーの聴講をし…

pipは何の略語なのか

pipとはPythonのパッケージ管理ツールである。 Python 3.4以降ではデフォルトでついてくる。 私がPythonに触り始めた学部生のころはまだeasy_installが現役であったが、今ではpip install -r requirements.txtで必要なサードパーティモジュールを仮想環境に…

『失敗の本質 日本軍の組織論的研究』を読んだ

我々はこの本から何を学ぶべきか 『失敗の本質 日本軍の組織論的研究』を読んだ。 失敗の本質|文庫|中央公論新社 この本は前から知ってはいたがなかなか読むタイミングがなかった。*1 2017年7月は無職で暇であり、読むチャンスと思い購入した。 従来の戦史…

『人工知能の核心』を読んだ

羽生善治、NHKスペシャル取材班『人工知能の核心』を読んだ。 www.nhk-book.co.jp 前々から本屋で見かけていた。この度無職になったので読んでみようと思い手に取った。 人工知能に興味があるというより、将棋界に興味があったから買った。 渡辺明竜王のブロ…

職場の思い出話 第二話

youtu.be 職場の思い出話 第一話は 職場の思い出話 - 何かを書き留める何か にある。 今月末で退職した。タイミングの関係で長めの夏休みができたので適当に有効活用していきたい。

『Effective Debugging』の査読を担当しました

一年越しの夢がかなう 2017年6月24日にオライリージャパンから『Effective Debugging』の邦訳が発売される。 www.oreilly.co.jp この度、邦訳の査読者として参加させていただいた。 オライリーの方から話があったのは2017年1月ごろ、査読を開始したのが3月中…

『Eric Sink on the Business of Software --革新的ソフトウェア企業の作り方』を読んだ

『Eric Sink on the Business of Software –革新的ソフトウェア企業の作り方』を読んだ。 きっかけはジュンク堂池袋店で行われていた「ラムダノート取扱い記念フェア「ラムダノートはじめました」」で並んでいたのが目に留まったからである。 ジャケ買いなら…

cmathとmatplotlibでMandelbrot集合を描画する。

cmathに思いをはせて cmathモジュールの活用例を求めて色々と考えた後、まずはMandelbrot集合を書いてみようと思い立った。 Mandelbrot集合の定義はWikipediaを参照してほしい。 マンデルブロ集合 - Wikipedia 簡単に述べると、ある複素数列が収束する初期値…

cmathモジュールのジレンマ

無何有の郷へ Pythonには複素数を計算するための函数を収めた標準モジュールcmathが存在する。 9.3. cmath — 複素数のための数学関数 — Python 3.6.1 ドキュメント ドキュメントにはこのような一節がある。 mathと同じような関数が選ばれていますが、全く同…

PythonicではなくPythonesqueなクラスを書く その2

最近、いかに役に立たないプログラムを書くかということを考えている。

PythonicではなくPythonesqueなクラスを書く

It’s… プログラミング言語Pythonにおいて、Pythonらしい、といった概念をPythonicと呼ぶことがある。 Pythonicらしい書き方を知るにはZen of Pythonや『Effective Python』の第一章を参照すればその一端を知ることができる。 Effective Python ―Pythonプログ…

Pythonでバイナリ列から画像の種類を判別する

拡張子を信じたい人生であった。 画像ファイルがネットワークを介して飛んでくる。拡張子を信じて保存をしたいが、拡張子だけ書き換えたり中身が改ざんされているかもしれない。画像フォーマットごとにあるヘッダを読んで画像を識別したい。

『モンティ・パイソンができるまで ジョン・クリーズ自伝』を読んだ。

『モンティ・パイソンができるまで ジョン・クリーズ自伝』を読んだ。 www.kinokuniya.co.jp ジョン・クリーズはイギリスの著名なコメディアンでモンティ・パイソンのメンバーの一人。 幼少期からモンティ・パイソンにおける最初の撮影(空飛ぶ羊のスケッチ…

Pythonのソートキーに何を渡すべきか

Pythonのリストの中身をソートしたい場合、list.sort()かsorted()を使う。 その際に何をキーとしてソートをするかをkey引数として渡すことができる。 よくある状況として、辞書を含むリストが存在し、辞書の特定のキーの値でソートしたい、という状況である…

第74回Python Mini Hack-a-thonに参加しました。

去る2017年3月25日に第74回Python Mini Hack-a-thonが行われた。 PyHackは第58回、第59回、第64回、第65回、第67回、第69回、第70回に参加している。 参加レポートがあるのは初参加の第58回のみである。もっと参加していたり、レポートを書いているつもりで…

『初めてのPHP』の査読を担当しました

20167年3月18日にオライリージャパンから『初めてのPHP』の邦訳が発売される。この度、邦訳の査読者として参加させていただいた。

文字列の類似度をPythonで計算する

文字列の距離 仕事で文字列の類似度を計算する必要があったのでちょっとだけ頑張ってみた。 要件として、2つの文字列が与えられ、その類似度を実数与える、類似度は0から1の間に収まる、である。 Cosine Similarity まず、最初に類似度と聞いて思い浮かべた…

Yahoo! JAPAN MeetUp #9 EC技術カンファレンスに参加しました

私は統計警察でも統計ヤクザでもなければ無限警察でもない。 そういう訳で、ヤフーに到着 #YJMU— Hayao(-ε-δ) (@CardinalXaro) 2017年2月18日 去る2017年2月18日にYahoo! JAPANにて『Yahoo! JAPAN MeetUp #9 EC技術カンファレンス』に参加した。 きっかけは…

Python 3.6 リリースパーティに参加しました

マイクを持って話す。これぞ文明の機器。 去る2017年1月31日にヤフージャパンにて「Python 3.6 リリースパーティ」が行われた。 pystudy.connpass.com 当初は一般参加のつもりであった。 石本さんのPython 3.6に関する一連のエントリを読んでクラス生成に関…

Python 3.6における『Effective Python』 項目35はこう変わる

項目35は言語に取り込まれた Python 3.6がリリースされた。 Python 3.6で導入された新機能の一つに__init_subclass__がある、というのは前回の流れと同じ。 項目35「クラス属性をメタクラスで注釈する」はクラス定義後にプロパティを修正したり注釈を加える…

Python 3.6における『Effective Python』 項目34はこう変わる

項目34はかなりシンプルになる Python 3.6がリリースされた。 Python 3.6で導入された新機能の一つに__init_subclass__がある、というのは前回の流れと同じ。 xaro.hatenablog.jp クラスが定義された際に自動で何らかの辞書に登録したいという場面でメタクラ…

Python 3.6における『Effective Python』 項目33はこう変わる

項目33「サブクラスをメタクラスで検証する」はこう書き換わる Python 3.6がリリースされた。 Python 3.6で導入された新機能の一つに__init_subclass__がある。 PEP 487 -- Simpler customisation of class creation | Python.org か石本さんのエントリを参…

ブログ設立4周年

ブログ設立4周年、だそうです。 この「何かを書き留める何か」というブログも設立して4年が経過したそうである。 そうである、という伝聞調なのははてなから送られたメールによって知らされたからである。 私は何を書き留めてきたのか。 最初はProject Euler…

2016年大反省会

昨年は諸般の事情で翌年に行ったが、今年は年内に出来そうなので行う。 2016年は転職をしたりPyCon JP 2016でLTを行うなど大きなイベントもありそれなりに充実した1年であった一方で、財政や健康という面では褒められた1年ではない。思い出せる範囲で今年201…

『アルゴリズムクイックリファレンス 第2版』の査読を担当しました

2016年12月24日にオライリージャパンから『アルゴリズムクイックリファレンス 第2版』の邦訳が発売される。この度、邦訳の査読者として参加させていただいた。

Pycon JP 2016 2日目に参加しました。

去る2016年9月22日に早大理工にてPyCon JP 2016の2日目が行われた。 PyCon JPには2014, 2015に続いて3回連続3回参加しているが2日目に参加したのは初めてである。 参加した講演の感想をまとめておきたい。 Keynote Andrey Vlasovskikh 前日の反省を生かして…

『荘子 雑篇』を読んで

『荘子 外篇』に続いて『雑篇』も読んだ。 www.kinokuniya.co.jp 外篇と比べて益々内篇と離れていくので一抹の寂しさを感じた。 また、訳者である興膳氏の専門の影響か職人とか盗賊のセリフがべらんめい調に訳されていて読みずらい(これは内篇でも見られる…

Pycon JP 2016 1日目のLTに登壇しました。

xaro.hatenablog.jp 去る2016年9月21日に早大理工にてPyCon JP 2016の1日目が行われた。 2014, 2015に続いて3回連続3回目の参加である。 何を思ったか、今回はLTに登壇するという暴挙に出た。 プレゼン 31分あたりから。恥ずかしすぎるので見れません。現実…

Pycon JP 2016 1日目に参加しました。

去る2016年9月21日に早大理工にてPyCon JP 2016の1日目が行われた。 2014, 2015に続いて3回連続3回目の参加である。 記憶が新鮮なうちに参加した講演の感想をまとめておきたい。 Keynote Jessica McKellar 会場入りするタイミングが悪く既に同時通訳がある席…

『荘子 外篇』を読んで

『荘子 内篇』は学生時代の愛読書の1つであるが、『外篇』は読んだことがなかった。 www.kinokuniya.co.jp 何故読まなかったのか。それは『荘子』の成立と関係がある。 『荘子』は内篇7章、外篇15章、雑篇11章の全33章であるが、荘子本人の著作とされるのは…

『数学者たちの楽園: 「ザ・シンプソンズ」を作った天才たち』を読んだ

Twitterかどこかで『数学者たちの楽園』の話を聞いたのでみんな大好き紀伊國屋書店新宿本店の4Fで購入した。 サイモン・シンは『フェルマーの最終定理』以来であろうか。『暗号解読』も読んだことがあるかもしれない。 www.kinokuniya.co.jp 内容はアニメ『…

『ホワット・イフ? -野球のボールを光速で投げたらどうなるか-』を読んだ。

みんな大好き紀伊國屋書店新宿本店の4Fを徘徊していたら本が目に入ったのでとりあえず購入した。xkcdの人だとは前書きあたりを読んでやっと気づいた。 www.kinokuniya.co.jp 読者からの突拍子もない質問に対して物理や数学を駆使して真面目に答える本でとて…

『Effective Debugging』Item 4: Drill Up from the Problem to the Bug or Down from the Program's Start to the Bug

『Effective Debugging』の続き。己の限界。 www.kinokuniya.co.jp Effective Debugging タイトルからしてどのように訳せばよいのか、己の英語力の限界を早くも感じてしまった。すでにItem 01で感じていたが…。 「問題からバグへのドリルアップ及びプログラ…

ポケコインを効率よく買いたいので整数計画問題に落とし込む

Pokemon Goを始めた。 最初のポケモンはピカチュウであった。 卵を複数入手し、10kmという長距離を歩かされるものもあり、インキュベーターは複数あった方が効率がよさそうだなと思い、初めてGoogle Playカードを買った。 1500円である。 いざチャージしたお…

職場の思い出話

楽しい思い出を外へ求めた結果、内の思い出は暗いものだらけとなった。

『Effective Debugging』Item 3: 事前条件と事後条件が満たされていることを確認する

『Effective Debugging』の続き。タイトルオンリーな気がしないでもない。 www.kinokuniya.co.jp Effective Debugging 怪しい箇所を調べる際には事前条件と事後条件を確かめましょうという話。 ルーチン(懐かしい響きだ)の前後、ルーチンが呼び出された前…

『Effective Debugging』Item 2: 問題を見抜くためのWeb検索にはクエリを引用符で囲む

『Effective Debugging』の続き。まさかのGoogle先生。 www.kinokuniya.co.jp Effective Debugging 項目名は検索方法に関するTips(二重引用符でキーワードを囲んで検索すると完全一致になる)だが、項目自体はWebの活用方法に関するものである。 "It's quit…

『Effective Debugging』Item 1: すべての課題は課題管理システムを通して取り扱う

紀伊國屋から注文していた Diomidis Spinellis『Effective Debugging』が届いた。 明日届く洋書、1冊で薄い本だからネコポス扱いで待たなくてよさそう(同人誌ではない)— Xaro(-ε-δ)Cydeykn (@CardinalXaro) 2016年7月16日 www.kinokuniya.co.jp Effective …

めくるめく数学アート

てきとーに過ごすと宣言した結果、適当にパラメータを変えて生成される絵を眺めてタイトルをつけるというお前何しに来たのという #pyhack— Xaro(-ε-δ)Cydeykn (@CardinalXaro) 2016年6月25日今日は「数学でアートだ、じぇねれーてぃぶあーとだ!!!」と以前…

『Effective Python 読書会 #4』を開催しました

発表者数と聴講者数がひっくり返る 去る2016年6月18日に品川区立五反田文化センターにて『Effective Python 読書会 #4』を開催しました。 前回同様(会議室のキャパシティである)18人規模で開催し、7名の参加者でした。 順調に参加者数は減少していますが、…

Pythonで巡る線型代数:ベクトルと行列篇

「はじめに」の前に これは以下のプロポーサルに沿ったエントリ(の予定です) pycon.jp ただ、あまり需要がなさそうなので取り下げる可能性が高いです。 ベクトル 定義 のように3個の数を一列に並べたものを3次元数ベクトルという。 一般に、のように個の数…

Pythonで巡る線型代数:準備篇

「はじめに」の前に これは以下のプロポーサルに沿ったエントリ(の予定です) pycon.jp はじめに 線型代数学は、数学のもっとも古い分野の一つでありながら、またもっとも新しいものの一つに数えられる。 Bourbaki『数学史』 線型代数は現代数学の基礎をな…

『Effective Python 読書会 #3』を開催しました

単調減少の恐怖 去る2016年5月28日に品川区立五反田文化センターにて『Effective Python 読書会 #3』を開催しました。 前回同様(会議室のキャパシティである)18人規模で開催し、10名の参加者でした。 発表者枠の無断キャンセルはさすがにつらい…。 項目25…

Slackに電卓を入れたい

をとこもすなるSlackといふものを をむなもしてみんとてするなり 世間ではSlackを活用したChatOpsという流れもあるなかで、Skypeすら全面的に禁止されている環境ではSlackなど望むことすらできなかった。 とはいえ、Slackは個人でも使えるので自分でやってみ…

預けている本リスト

少し恥ずかしいが… 某サービスに大量の本を預けているが、いまいちリストが見にくいので備忘録代わりにこちらに掲載してみる。 本の一覧を見せるという行為は僕が何を考えているのかが明らかになるので少し恥ずかしい。 本リスト アジャイルに効くアイデアを…

『Effective Python 読書会 #2』を開催しました

2回目でした。 去る2016年4月23日に五反田にて『Effective Python 読書会 #2』を開催しました。 前回は一応30人規模でしたが、今回は18人規模で開催し、12名の参加者でした。 読書会ならばこの程度の規模がよさそうです。 よかったこと 無事開催できた 今回…

『Effective Python 読書会 #1』を開催しました

1週間以上前の出来事ですが… 去る2016年3月19日に代々木にて『Effective Python 読書会 #1』を開催しました。 きっかけは『Effective Python』邦訳版の「訳者あとがき」です。 この本の読み方としては読書会などもいいのではないかと感じました。 お互いに新…

Python Puzzler 「Puzzle 2: __iter__ VS. __getitem__」

Puzzle 2: __iter__ VS. __getitem__ イテラブルオブジェクトとは__iter__()または__getitem__()が定義されたクラスのことである。 次のプログラムでは半角英大文字をたどるイテレータを提供するイテラブルオブジェクトのクラスが定義されている。 以下を実…

Python Puzzler 「Puzzle 1: Once Read」

きっかけは紀伊國屋書店 紀伊國屋新宿で、『Scalaパズル』を見つけた。 Scalaパズル 36の罠から学ぶベストプラクティス作者: アンドリュー・フィリップス,ネルミン・セリフォヴィック,竹添直樹,島本多可子出版社/メーカー: 翔泳社発売日: 2016/02/05メディア…